がんの治療といいますとこちら。
放射線治療についてしっかりお伝えしていきます。
ではまずこんな例を見てみましょう。
Aさんです。
60歳のAさんはある日かすれ声が気になり、医療機関を受診したところ、声を出すのに重要な声帯という部分に、喉頭がんが見つかりました。
ほかの部位への転移はなく、声帯にがんがとどまっている比較的早期の状態で、主治医からは「放射線治療で完全に治ります」と言われました。
しかしAさんは手術で取らなくても、本当にがんが治せるのか不安です。
確かにがんの治療といいますとがんの部分を手術で完全に取る。
それが治療だというイメージありますものね。
でも手術をしまして臓器などの一部を取りますと、命は助かってもどうしても、手術後の生活に支障を来す事も少なくないんですね。
分かりやすくお話を伺いましょう。
まず最初にがんの患者で放射線治療を受ける方の割合は、どれぐらいなんでしょうか?
欧米では放射線治療が非常に理解されていますので…、従って日本でも放射線治療が非常に有効である事を、皆さんもっとよく理解して頂いて、放射線治療を受ける患者さんが今後増える事を、私としては期待しております。
ではがんの放射線治療の役割どのようなものがあるのか、見てみましょう。
この2つです。
それぞれ伺ってまいりましょう。
まずこちら。
根治治療とはどういう内容でしょうか?
根治治療はがんを完治させるためにする治療で…、一方対症療法は…、生活の質を向上させる治療法です。
こういった2つの柱があるという事ですが、さて冒頭のAさんのケースに戻りましょう。
Aさんは「放射線で治ります」と医師から言われた訳ですけれど、手術しなくて本当に治るのかと不安をお持ちでしたよね。
この点どうなんでしょうね?
手術と比較して、いろいろなメリットデメリットがあると思いますけれども。
Aさんは喉頭がんですね。
まず手術で取ってしまえば即効性があります。
手術で声帯を全部取らないにしても、やはりかなり声の変化が起こってしまうという事ですね。
全摘をしてしまうと声を失う事になります。
一方放射線治療の場合にはきちんと喉頭が残せますので、声の質がほとんど変わらないという事です。
デメリットとしては放射線によって粘膜の炎症が起こりますから、少しのどが痛いという事があります。
ただこういった症状は完全に治りますけれども、あとでのどに違和感があったり少し乾燥感がある事があります。
こういった手術のメリットデメリット放射線のメリットデメリットを考えると、喉頭がんに関しては放射線治療が第一選択だといえると思います。