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抗HIV薬は薬代だけでも月に20万円前後

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一旦薬剤耐性ウイルスができますと薬が効かない。
ですからウイルスの増殖がまた始まりますから、薬をのみ忘れる事がないように、きちんとした服薬を続ける事が非常に重要になります。
ず~っとのみ続ける。
一生のみ続けるという事ですよね。
そうしますとやはり治療費もかなり負担になるのでは、ないかなと思いますが…。
抗HIV薬は比較的高額で、薬代だけでも月に20万円前後になってしまいます。
健康保険3割負担でも月に6万から7万かかってしまいます。
しかしHIV感染症の患者さんや発症者は、障害者手帳を申請する事ができますから、これを利用すると無料から、月に2万円から3万円に抑える事もできます。
また高額療養費制度というのがありますから、これについては医療機関や自治体の窓口に、ご相談される事をお勧めします。
治療が進歩して長く生きられるようになった事で、新たな問題課題というのは発生しているんですか?
一つは生活習慣病でありまして、ここにありますように脂質異常症や骨粗しょう症、高血糖や糖尿病そして高血圧などを挙げる事ができます。
これはHIV感染そのものが原因である事もありますが、薬の副作用の影響もあると考えられています。
HIVウイルス自体が原因になる事もあるんですか?
そうなんですね。
最近の研究ではHIVウイルスに感染するだけで、脂質異常や糖の異常また骨の代謝に異常をもたらす事が、知られてきています。
そのためHIVウイルスに感染しただけで、このような病気を発症しやすくなる訳です。
ではどう対処していけばいいんでしょうか?
生活習慣病ですから特に食事や運動などに、気を付ける事が必要ですしまた禁煙は絶対に必要だと思います。
タバコは生活習慣病に悪影響を及ぼすだけでなく、抗HIV薬の治療効果を弱くしたり、また他の感染症にかかりやすくしますから、タバコは本当にやめてほしいなと思います。
そのほかに日常生活で気を付ける事はありますか?
一番重要なのは何と言いましても、ほかの人にうつさない事が重要だと思います。
日本では性行為による感染が9割を占めているという、データがあります。
ですからパートナーがいる人は、特に薬でウイルス量を検出できないくらい、低い値にキープしてそしてコンドームなどを使って、安全な性行為を続けますと、感染は起こらないと思っても構いません。
またHIVウイルスは日常生活では非常に感染力が弱い訳ですから、ものを一緒に食べたり鍋をつついたり、そういった事ではうつる事はないと考えて、いいと思います。
またHIVに感染している方の妊娠出産というのは、どうなんでしょうか?
それも可能になっています。
HIV感染症のお母さんが妊娠されても、薬でウイルス量を検出限界以下に抑えて、そしていろんな…例えば帝王切開などを加えますと、まず感染が起こらないとされています。