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がん細胞の遺伝子タイプによって分子標的治療薬という新しい抗がん剤も使えるようになった

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同じ60代のBさんとCさんです。
右の肺に4.5cm同じような大きさのがんが見つかりました。
2人とも腺がんという種類のがんで、肝臓にも転移している事が分かったんです。
2人とも抗がん剤による治療が行われる事になりました。
Bさんの場合は従来の抗がん剤。
そしてCさんは従来の抗がん剤と、分子標的治療薬という新しいタイプの抗がん剤を使いました。
このお二人同じような大きさの腺がんができているという事で、同じ種類のがんかなと思いますが使ったお薬は違っていますね。
最近進行した肺がんの治療では、がん細胞の遺伝子のタイプによって分子標的治療薬と呼ばれる、新しい抗がん剤も使えるようになったんです。
肺がんの進行がんの治療について伺ってまいりますが、早期がんの治療と比べてどういう点が変わってくるでしょうか?
薬と手術放射線この3つの柱を組み合わせて治療するのですが、早期のものはがんのある場所をたたくという意味で、手術や放射線が中心になるんですけれども、進行してくると全身にがん細胞があるという事になりますので、その広がり具合によりますが基本は薬の治療を中心にして、それに合わせて放射線を使う場合もあるし、場合によっては手術を加える場合もありますが、基本は進行したがんの場合には、がん細胞が体中のどこかにあるという事を前提に、薬を使った治療が中心になります。
肺がんには種類がありました。
ちょっと見ていきましょう。
肺がんは大きく分けまして、進行が早く早期に全身に転移しやすい小細胞がんと、腺がん大細胞がん扁平上皮がんなどの、非小細胞がんという2つのタイプに分かれます。
これらの肺がんのタイプで治療はどう変わっていくのでしょうか?
先ほどご紹介あったように小細胞肺がんは、早く全身に転移するという事でお薬の治療が中心になります。
非小細胞肺がんは最初は肺の中にとどまっている事が多いので、放射線や手術があってそのあと進行してきたがんに対しては、薬を使った治療が非小細胞肺がんの主体になります。
そして先ほどのBさんCさんですが、共に腺がんという事でしたが肝臓に転移をしていましたね。
肝臓以外にはどんなところに転移しやすいのでしょうか?
肺はリンパの流れが豊富だったり、血液の流れがいろいろありますので、どこに転移してもおかしくはないのですが一番多いのは肺。
あるいは肝臓に転移しやすいといわれていまして、その次が骨もしくは脳に転移して、そのあと副腎。
後はいろんなところがあるのですが、おもだったところはここに挙げてある4つですね。