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肺がんの種類は大きく分けて、非小細胞がんと小細胞がん

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Aさんは腺がんだったんですがほかのタイプの肺がんでも、基本は手術という同じような考え方でしょうか?
肺がんの種類は大きく分けて、非小細胞がんと小細胞がんに分かれるお話をしましたので、腺がんと同じように大細胞がん扁平上皮がんといわれる、非小細胞肺がんについては基本は同じ姿勢です。
ただ小細胞がんについてもごく早期は手術をするのですが、小細胞肺がんが抗がん剤が効きやすい、あるいは放射線の完治性が高いという事なので、少し進んだ病気になると抗がん剤放射線が治療の中心になります。
Aさん手術に踏み切るとなるといろいろ不安がございましたね。
Aさんの不安ですけれども手術で肺はどのくらい残るのか、体にどのくらい傷が残るのかという事を気にしていましたよね。
肺がどれぐらい残るのかという点これはどうでしょうね?
まずどういう手術があるかという事なのですが、考えられる手術は肺葉切除塊を1つ取ってしまう。
区域切除もう少し小さく取ってしまう。
それからくさび状切除。
3つあります。
それぞれ取るやり方によって、どのくらい残るかという話が変わってきます。
それぞれちょっと詳しく伺いましょう。
肺葉は広い範囲を示されました。
どういうところでしょうか?
専門的なんですけれども、右の肺には上中下と3つの肺葉があって、左には上下と2つの肺葉があります。
がんのできた場所Aさんの場合右の上葉ですが、右の上葉の全部を取ってしまってリンパを取ってしまうのが、肺葉切除となります。
では区域やくさびの切除は?
区域切除の場合はがんの大きさが2cm以下。
Aさんも1.8cmですので今2cm以下であって、影のある場所は中心に近いところではなくて、1つの区域あるいは、2つの区域にまたがるところにとどまっている場合、がんが完全に取り切れていてリンパの転移がなければ、区域で取りましょうという考え方があります。
それから次はくさび状切除です。
この場合はがんが外側。
外側1/3のところに2cm以下のがんがあって、十分正常な範囲を含めて取る事ができるようであれば、くさび状切除も一つの候補になります。
より小さな範囲を取るという事ですね。
ではAさんの場合は区域切除くさび状切除できるのか、もう一度確認してみましょう。
Aさんは、X線の検査をきっかけにして見つかった肺がんですね。
比較的早期のもので大きさは1.8cmという事ですから、2cm以下です。
こういう条件ですが区域切除くさび状切除といった、小さい範囲の切除はAさん可能なんでしょうか?
技術的には今ご紹介したようないくつかのポイント、全て満たしていますので両方とも可能なような感じなのですが、私たち専門家の間ではこの方がレントゲンで見つかったという事で、CTだけではなくてレントゲンで見つかる肺がんは、しばしばたちが悪くてリンパの流れに乗っていたり、血管の中に少し入っているところもあるので、この方は50歳とまだ若いですので、しっかりしたがんの手術標準的な手術をお勧めするというのが、一般的には考えるところだろうと思います。