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洞不全症候群とは

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高血圧の持病を持っている…、階段を上がる際に息切れを強く感じるようになりました。
年のせいだからしょうがないとそのままにしていましたら、ある日散歩中に突然意識を失ってしまったのです。
病院で診察を受け心電図を見てみると、心拍のリズムが極端に遅くなる徐脈が起こっていました。
心臓が時折6~7秒間も止まる事があるという事も、分かったんです。
Aさんのように徐脈で、突然意識を失ってしまう事もある訳なんですね。
こうした意識を失うほどの徐脈を治療するためには、心臓のリズムを整えるペースメーカを使っていく事が大切なんです。
伺ってまいりましょう。
今日もどうぞよろしくお願い致します。
Aさんのように脈が遅くなったり時折止まってしまう事すらある。
これはどういう事が起きているんですかね?
私たちの心臓は電気信号によって収縮と拡張を繰り返して、それによってリズムが保たれています。
ところが老化などによって心臓の動きが、そのもとである電気信号が出なくなったり、ないしは流れが悪くなったりそういう事で脈が遅くなるんです。
徐脈タイプがあるようですね。
ご説明頂きましょうか。
徐脈の中には大きく分けて2つのタイプがございます。
一つは洞不全が起こる。
要するに洞結節の場所が障害されて起こる状態です。
もう一つはその電気信号が心房から心室へ伝わる時に、これが障害されるという事で、心房から心室に電気が伝わらなくなる房室ブロック。
この2つの原因がございます。
Aさんはどちらのタイプだったでしょう?
Aさんは房室ブロックでした。
そのために意識が無くなったという事になります。
それでは心電図の基本的な波形と比較しながら、徐脈の2つのタイプご説明頂きましょう。
ここに基本的な心電図がございますが、心房が興奮するとP波QRS波は心室でございまして、T波は心室の興奮が元に戻る状態を示しています。
こちらを見て頂きましょう。
洞不全症候群なんですが、最初に心房の波が全くギザギザになっています。
実はこれ脈が速くなっていまして、心房細動という状態が起きているんですが、それが元に戻った時ですね。
本来ならばP波というのが出なきゃいけないんですけれど、これが出てこないという事ですね。
という事は、先ほど申し上げましたように洞結節の状態が悪いために、脈が出なくなって徐脈になるという事なんですね。
これが洞不全症候群。
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