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副鼻腔炎の検査

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副鼻腔炎の検査方法

まず患者さんにいろいろとお話を聞いて、どういう症状があるか問診が大事なんですが、内視鏡検査ですね。
鼻の中に直径が4mmぐらいの細いファイバースコープを入れて、鼻の中の腫れがどうか、あるいは鼻水がどうかをチェックします。
直接見る訳です。
それから次が画像検査ですね。
内視鏡で見ても見える範囲は、限られるんです。
ですから周りの副鼻腔という所を見ようとするとX線とかCTを撮って透かしてみないと分かりません。
CTの画像を見ますと非常に濃い黒い部分と薄い部分と色調が違います。
正常な副鼻腔は空気が入ってますから、黒く写るんです。一方膿がたまってくると色がついてます。
ですからこの患者さんは左側のほっぺたの空洞に膿がたくさんたまって、鼻の中にあふれてきてるという状態になります。
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血液検査と嗅覚検査

血液検査では主に、例えばハウスダストアレルギーとかカビのアレルギーがないかどうかをチェックします。
それと最後に嗅覚ですね。先ほどの好酸球性副鼻腔炎の特徴が嗅覚障害です。
嗅覚検査というのはいくつかあるんですが、主なものは5種類の臭いを使ってその臭いの有無が分かるかどうか。
それからいろんな臭いがあるんですが、臭いの嗅ぎ分けができるか。
識別能というのを通じて、その患者さんの臭いの力を判明します。
「こちらは花のような臭い」だとか、「これはお茶のような臭い」だとか、例えばそういうような事の嗅ぎ分けができるかどうかテストする訳です。

副鼻腔炎の症状を長く患っていると臭いを感じなくなる

ここは結構大事なところで、慢性副鼻腔炎はだんだんと進むので、患者さん症状があるのかないのか分からない事があるんですね。
ですから実は嗅覚が分からないのに自分は分かると思っている事が結構あります。
ですからそういう病気になった時に本来嗅覚の細胞というのは40日ぐらいで再生するんですね。
つまりかぜで嗅覚が無くなっても少し待ってれば治るんですが、ずっと炎症が続くと治る再生機転が障害されちゃいます。
ですから結果として治療しても臭いが戻らないという事になる可能性もあります。
そうならないために早い治療が必要です。
是非耳鼻科の専門医を早めに受診して頂きたいと思います。