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慢性副鼻腔炎は非好酸球性副鼻腔炎(蓄膿症)と好酸球性副鼻腔炎

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慢性副鼻腔炎

慢性というのは副鼻腔の症状がダラダラと3か月以上続いた状態をいいます。
大きく分けると非好酸球性の副鼻腔炎、それから好酸球性副鼻腔炎というこの2つに分けられます。
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非好酸球性副鼻腔炎の代表は蓄膿症

蓄膿症というのはこの代表的な病気なんです。よく聞きますよね。
いわゆるブドウ球菌とか肺炎球菌で、細菌が長々と副鼻腔炎に感染を起こしている状態ですね。
急性副鼻腔炎が慢性化したものです。
急性副鼻腔炎の治療が不十分であったり、あるいは治ったと思っても実は治ってないと急性副鼻腔炎が慢性副鼻腔炎に移行する事があります。
それから慢性副鼻腔炎という病気になった患者さんがダラダラと続く中でたまたま体調が悪かったり、また新たな鼻風邪をひくと急性副鼻腔炎に戻る事があるんです。
ですから急性と慢性とを行ったり来たりする事もあります。

好酸球性副鼻腔炎

好酸球というのはアレルギーに主に関与する白血球の一種ですね。
アレルギーに関わっている。ぜんそくを合併している事も多いし、逆にぜんそくの患者さんには好酸球性副鼻腔炎という病気の合併も結構あります。
アレルギーに関与してる原因物質はいわゆるハウスダストとかカビとかもそうなんですが、そのほかにも例えば温度とか湿気の急な変化、それから疲れとかそういうものに対して体が敏感になった時に起きる。
これを総称してアレルギーという言葉を使いますが、原因はたくさんあります。
ぜんそくもアレルギーとの関与がありますから、そういう事なんです。ほかに症状として嗅覚のトラブルがありますね。
これが特徴的な症状なんですが、もちろん鼻づまり鼻水もあるんですが、好酸球性副鼻腔炎というのは鼻の主に副鼻腔の辺りですね。目の間です。篩骨洞という所ですね。
この辺りというのは臭いを感じる部分に非常に近い所に一番主たる病変があるんです。
ですから好酸球性副鼻腔炎になると、割と早いうちから嗅覚が下がるというのがこの病気の特徴です。

最近は好酸球性副鼻腔炎が増えてきた

もともと圧倒的に非好酸球性、つまり蓄膿症が多いんですね。
大体90%ぐらいは非好酸球性だと思うんですが、この10年間ぐらいに好酸球性副鼻腔炎が増えてきた印象があります。
特に重症な副鼻腔炎の患者さんの中には好酸球性というのがどんどん増えてきているような印象があります。
何となくイメージとしてはアレルギーの人が増えてきている事と関係してる気が致しますね。