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大動脈瘤は破裂すると・・・

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腹部の場合は人工心肺を使わなくてもいい?
そのとおりですね。
心臓から離れておりますし、肝臓や腎臓への血管が分岐したあとの、動脈りゅうですので人工心肺は必要ありません。
それぞれ遮断して人工血管を縫い合わせる事ができます。
お伺いすると大変な手術ですけれども、リスクというのはどう考えればいいんでしょうか?
大変重要な事です。
りゅうが大きくなるに従って、破裂のリスクは上がります。
小さいと破裂のリスクは低いです。
手術のリスクは高齢の人であったり、いろんな病気を持っていると上がっていきます。
弓部の大動脈瘤では手術のリスクは、5%から10%ぐらいあります。
加えて脳に行く血管の手術をしますので、脳梗塞や神経障害といった合併症も起きます。
一方腹部大動脈瘤は1%ぐらいのリスクですので、破裂のリスクは比較的低くても手術をお勧めします。
胸部の場合にはなかなかその判断が、患者さんにとっては難しい。
無症状の人に手術を勧めるという難しさがございます。
心臓と血管の治療について伺ってまいりました。
この分野で新しい動きはございますでしょうか?
この大動脈に限らず患者さんに対して、内科的に診てきた循環器内科医と心臓外科医が、それぞれの患者さんに適した手術を提供するには、今までのようにそれぞれが得意の手術を、お勧めするのではなく両者の垣根を越えた判断の上に、患者さんにお勧めすべきであるという事で、ハートチームという考え方が確立するようになってきました。
加えて患者さんは退院のあとは、近くのかかりつけの先生に診て頂いたり、一般の内科の方々に、血圧の管理等をして頂かなければいけませんし、リハビリを続ける早期回復に向けては、医院外の先生方も含めたハートチームという考え方が、これからますます必要になるだろうと考えています。
これまで内科を受診すれば内科的治療、外科を受診すればすぐ手術でちょっと患者としては、判断困った事がある訳ですよね。
これは総合的に、どの治療がベストかみんなで考えていこうという考え方ですね。
これは心強いですよね患者にとりましては。
術後もしっかりと血圧を管理して頂く事につながると思います。
それでは今日のまとめをお願い致します。
大動脈瘤は症状は少ないですけれども、一旦破裂すると命に関わる重大な病気で、要注意が必要です。
手術時期はいかにうまく判断するかが、求められてきますので無症状であっても、検査が欠かせません。
是非リスクの高い人は定期的な検査を心掛けたいですよね。