その前段階としてある程度は浮かせていかないと駄目。
そしてスパッと切ったものがここです。
それを横から見たのがこれで、これで見ると分かるように腸の壁は非常に薄いです。
5mmぐらいしかありませんので、下手にやると非常に危険を伴う事があります。
従ってESDの手技は、ある程度熟練した施設でやるのが基本になっています。
現状ではこれが行われる施設は限られているという事なんですね。
内視鏡治療もいろいろな方法があるという事ですよね。
特徴をまとめてみましょう。
こちらです。
出血痛みが少ないため体への負担が少ないという事です。
入院が必要ない場合もあるという事ですね。
日帰りでも可能だという事ですね。
早期がんであればほとんど日帰りで大丈夫ですね。
昔は2週間ぐらい入院してもらいました。
随分体の負担減ってまいりましたね。
ところで内視鏡のケースなんですけれども、大腸の内視鏡は検査の経験があるのですが、どうも内視鏡がおなかに突っ張るといいますか、苦痛を覚えた経験があるのですがなんとかならないものですか?
腸の検査に苦痛があるというのは、ここに腸のモデルがあります。
これで説明させて頂きます。
S状結腸その下が直腸で、下行結腸横行結腸上行結腸盲腸と、解剖学的になっていますけれど、このフリーなところがS状結腸といって、これがある程度伸びると苦痛が出るんです。
そして下行結腸は、腹腔腹膜に固定されて全く動かないところにある。
ここが鋭角になると内視鏡が入りにくいという事で、その挿入の方法を確実に入れるために、αループというループを作って入れていくんですね。
γループとかαループとか。
これだと腸を伸ばしていくのでどうしても苦痛が出る。
これは昔の方法で今は、我々が開発した軸保持短縮法というものがあって、直腸からS状結腸をアコーディオンを縮めるようにして、完全に縮めていくんですね。
縮みきりながら、直腸から固定するところにダイレクトに直接入れていく。
直線化して入れていく。
これを軸保持短縮法と。
それは全く苦痛がなく短時間に盲腸に入れられるという、非常に考えられた方法だと我々思っていますけれども、それが今日本でも世界でもかなり主流になってきて、時代とともに挿入法やファイバースコープも、どんどん変わっていっているので、今の時代の人たちは非常に恩恵を受ける立場にあります。
素朴な疑問ですが蛇腹のように畳むとおっしゃいました。
その部分はがんができやすい場所だという勉強も、させて頂きました。
蛇腹に畳むと観察がしにくいのでは?
しにくいのですがまずスクリーニングの検査の場合は、絶対に盲腸まで入れなきゃ駄目なんです。
盲腸までなるべく早い時間で苦痛を与えないで入れて、帰りに死角がないようにゆっくり見てきて、そこで早期がんやポリープが見つかれば、進達度を考えてその場で内視鏡治療をしてしまう。
観察が非常に重要なんです。
行きは観察は見えるところだけ見ていけばいい。
入れるのが先。
あまり観察しすぎるとこれがループを作ったり、空気が入るとものすごくやりにくくなるんです。
風船を畳んだみたいになるとものすごく難しくなってくるので。
これは軸保持短縮で絶対に、伸びるところを暴れさせないで入れていくのが大事になります。
なるべく検査も治療も苦痛が少ない方がいいのですが、それにしましても内視鏡による大腸がんの治療が、随分進歩してまいりましたね。
内視鏡治療は簡単にできますし、適応になる病変を見つける事が我々の使命なのですが、そのためは患者さんも、昨日のように症状がない段階早期がんステージ0。
0はほぼ100%それで治るので、内視鏡治療で日帰りでがんを治すというのが、日本の最先端の内視鏡診断と治療は、十分可能になっていますので、皆さんの意識が非常に重要かと思います。
おっしゃる意味は内視鏡で完全に治せる段階で、がんを見つけたいという事ですね。
まさにそのとおりです。
そうしないと享受を受ける事ができませんものね。