今の例を見ますと薬を使っていらっしゃって、実は状態よくなっているにもかかわらず、ご自身で何となく引っ込み思案といいますか、活動の幅を狭めていらっしゃるイメージがございますね。
恐らく治療前の息切れが強くあったものですから、自分自身が自分の活動を抑えてしまうという、生活パターンがそうなってしまっているんですね。
ですからせっかく治療をして、呼吸機能肺の働きがよくなってもあえて運動しないという事で、よくなった肺を十分に活用していない状態だと思います。
そうした状態を続けていますと、ほかの病気との関連が出てまいりますか?
運動性の低下活動性の低下により悪くなってしまう動脈硬化や、骨粗しょう症場合によっては糖尿病なども悪くなりますので、こういった方の場合には生活パターンを変えて頂く事が、非常に重要になってきます。
なるほど。
意識を変革して生活パターンを変える事を、意識的にやっていかなければいけないという事になりますね。
さてCOPDを患うとどれぐらい活動が低下してくるのか、何か具体的なデータはございますか?
こちらのデータを見て頂きたいのです。
私どもで測りましたCOPDの患者さんが、健康な方と比べてどのぐらい活動性が低下しているか。
着替えをする料理をする散歩をする早歩きをすると、これは運動の強度がこちらにいくほど強くなります。
具体的にはどのくらいの時間低下しているかという事です。
軽い運動から重い運動になるに従って、運動時間は減ってきます。
特に歩くですね。
こういった運動が健常時のほぼ半分になってしまう。
半分の時間しか動かなくなってしまうというのが、COPD患者さんの特徴です。
例えば健常な方が1時間歩けるのが…。
30分ぐらいという事になります。
そういう読み方をするんですね。
だいぶ下がってくるんですね。
この活動性を上げるためには、具体的には方策はありますか?
何を行うといいでしょう?
具体的には運動なんですけれども一番効率がいいのは、歩く事です。
ウオーキングですね。
腕をちゃんと使って下肢にも力を入れて、体全体でする運動がウオーキングですので、こうしたものを励行するといいますか、現在の程度から少しずつ…急に上げる必要はありませんので、10%ずつ2週間1か月単位で上げていく事が大事だと思います。
そういったコツ具体的に教えて頂きたいのですが、どうしても活動が引っ込み思案になりますから、続けていくためのコツどんな事を?
何らかの数値目標といいますか具体的な指標が必要だと思います。
一つの方法としては歩数計をつけて歩いて頂いて、例えば5,000歩歩く方でしたら、1週間あるいは1か月の単位で少しずつ歩行数を上げていく。