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急性の細菌性膀胱炎

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女性では肛門と尿道の位置が近いですので、肛門の周囲や膣の周囲にいる大腸菌が、尿道の入り口出口から膀胱の中に入って、炎症を起こしてしまう。
進入しやすいんですね。
それが急性の細菌性膀胱炎になります。
これは抗菌薬でつまり菌を殺せば…。
大腸菌には抗菌薬が有効ですので完全に治ります。
Bさんの間質性膀胱炎についても伺いたいのですが、患者の数というのは多いんですか?
20万~40万人ぐらいいるといわれているのですが、なかなか診断がつきにくい病気ですので、10年ぐらい前から話題にはなっているのですが、まだまだ知られていないという状況です。
それでは症状の特徴について教えて頂きます。
こちらに整理した図を出しますがまずこちら急性膀胱炎の症状。
まず急性の細菌性の膀胱炎ですが、1日に8~10回の頻尿があります。
排尿時に痛むというのはおしっこをしている最中や、出終わりにジ~ンとしみるように痛い。
また出終わったあとに、まだ残っているような残尿感があったり、尿の中に炎症の白血球が出ますので白く濁ったり、また最後にトイレで拭いた時に血がつくというような、出血が見られる事があります。
回数をおっしゃいましたが尿量が増えている訳ではないんですね。
そうですね。
1日の尿量が1,500mlぐらいだった時に、7回以下が正常なんですけれども、急性の膀胱炎だと少し回数増えるという事です。
一方の間質性膀胱炎ですね。
間質性膀胱炎は急性膀胱炎に比べて、もっと激しい頻尿で1日に十数回あるいは数十回になります。
尿の量はあまり増えている訳ではありませんので、1回の尿量が減っているという事になります。
出終わりではなくて、尿が溜まるにつれてだんだん膀胱が痛くなる。
あるいは不快感や圧迫感と感じる方もいらっしゃいますが、排尿すると楽になるという特徴的な症状がありますので、楽になるためにトイレに行く。
そのためにまた更に頻尿になるという繰り返しになっています。
ここに注目致しましょう。
尿が溜まるにつれて痛んできたり排尿すると楽になる、こうした特徴的な症状、膀胱で一体何が起きていると考えられるのでしょうか?
膀胱の表面には粘膜層というのがありまして、これは細菌から膀胱を守ったり、尿が自分の膀胱に染み込まないようにする、防御壁みたいなものなのですが間質性膀胱炎の方では、粘膜層が少し傷ついて欠損無くなってしまっている。
無くなってしまっている原因については、はっきり分からないのですけれども。
なぜこうなっているかは分からないんですね。
でもこの粘膜層がない事によって下から上がってきている神経に、自分の尿が直接しみてそれで痛い。
尿の中のいろいろな成分が神経にしみて痛いために、頻尿になったりするという事です。